材料工学エリア

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材料工学分野は分子レベルで工業製品の基盤になる材料を研究します。例えばこれまでにない優れた特性を持つ次世代インテリジェントテキスタイルを創成するため高分子の精密な高次構造解析や、織布の風合い測定等により、安全で快適な着心地を有し、かつ高精度計測・身体情報提示が可能なウェアラブルシステムへ応用の開発を行っています。また、「さまざまな金属イオンを明確に識別できる分子の設計および合成」について研究を行い、生体にとって非常に重要な金属である亜鉛イオン、環境中に存在する毒性の高い重金属であるカドミウムイオンや水銀イオンをそれぞれ特異的に見分けることができる蛍光センサー分子の開発に挑戦しています。さらに材料化学の知恵を利用し、低分子から高分子までに至る様々な機能性有機材料を創製します。特に、しなやかで柔らかい材料として期待されるゲル材料の設計・合成を行い、役に立つソフトマテリアルを提案していきます。

奈良女子大学工学部